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 大和市太極拳協会

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太極拳の競技ルール、採点基準

 ここでは、大会で太極拳を競技として競うときの競技ルールを説明します。



 以下は全日本大会の競技ルールです。古いものですので、既に変更されている可能性もありますが、大きく異なっている可能性は少ないと思われます。参考にどうぞ。

2002年 第19回 全日本武術太極拳選手権大会「競技ルール」より抜粋

太極拳の採点基準

(1) 動作の規格の配点は6点とする。
 凡そ手型、歩型、手法、歩法、腿法が規格の要求にごくわずかに 合わなければ、その度に0.05点減点する。規格の要求と明らかに合わなければ、毎次0.1点減点し、規格の要求と大きく違う場合には、毎次0.2点減点 する。1つの動作でいくつミスが出ても0.2点を超える減点は行わない。

(2) 勁力、協調の配点は2点とする。
 凡そ運勁が順調であり、沈着安穏正確でかつ連貫円活であって、手・眼・身・法・歩が協調一致している場合には、満点を与える。 凡そ要求とわずかに合わなければ、0.1〜0.5点減点し、明らかに合わなければ、0.6〜1点減点、大きく違えば1.1〜2点減点する。

(3) 精神、速度、風格の配点は2点とする。
 凡そ意識が集中し、精神が充満しており[元気があって]、表情が自然で、速度が適切であれば満点を与える。 凡そ要求とわずかに合わなければ、0.1〜0.5点減点し、明らかに合わなければ0.6〜1点減点、大きく違えば1.1〜2点減点する。

その他の減点基準
  • 忘却:試合中に忘却現象があれば、その度に、その程度に応じて0.1〜0.3点減点する。
  • バランスを崩した場合:試合中に、付加して支えれば、毎次0.1〜0.2点減点し、1動作中に連続して支えれば、0.2〜0.3点減点する。バランスを崩して倒れた場合には、毎次0.4点減点する。
  • 時間不足と時間超過の規定:太極拳の場合の時間不足、時間超過は0.1〜5秒で0.1点減点し、5.1〜10秒になれば0.2点減点する。以下これにならう。
  • 規定套路における動作の不足と超過:動作が1つ少ないあるいは多すぎれば、0.3点減点し、規定外の動作を加えた場合も一動作につき0.3点減点する。「雲手」等のように、同じ動作を連続して2回以上行う場合は、1動作少ない或いは多すぎれば0.1点減点する。

ホイッスルを鳴らしての合図
  • 太極拳規定套路:  演技開始後5分
  • 24式太極拳:   演技開始後4分
  • 太極拳自選套路:  演技開始後3分
  • 太極剣・刀:    演技開始後3分
  • 太極拳推手規定套路:演技開始後4分
用語の解説
  • 勁力:種目によって要求される勁力の質と量は異なるが、意識的に身体の内から導きだされる武術動作中の力をさし、套路全体を通じた勁力の"充足"や各動作ごとの勁力の順調な"運用"及び正確な"力点"などのことを言う。
  • 協調:動作によって要求される身体の動きは異なるが、意識と動作、腰を主軸とした上肢と下肢、身体と器械などの運動の調和をさし、手法、眼法、身法、歩法(器械)などが互いに相いともない協調一致していることを言う。
  • 精神:表演における精神の安定した発揮と意識の集中をさし、套路全体をつらぬく"活力"や、動作を導く"意念"などのことを言う。
  • リズム:動作速度の円滑ではっきりとした配分をさし、快と慢、動と静、停止などの套路中のリズムのことを言う。
  • 速度:太極拳の種目における節奏をさし、各伝統流派や套路内容により速度は異なるが、おしなべて速すぎたり遅すぎたりせず、一定の速さで動作が協調されバランスのよいものを適度な速さを言う。
  • 風格:武術の伝統的な風格と、選手個人の風格とがあり、それぞれの特徴や個性が充分正しく反映されていることを風格の突出と言う。
  • 内容:套路の技術内容をさし、各種の技法を偏ることなく充分に盛り込まれており、難度の高い動作も適切に含まれていることを内容の充実と言う。
  • 構成:套路の組合わせや、動作のつなぎなどの配列をさし、変化が多様で円滑にまとめられていることを構成の合理と言う。
  • 配置:コートの活用をさし、運動の範囲が一方に偏ることなく全面を有効に使っていることをバランスのとれた配置と言う。
※2002年第19回全日本武術太極拳選手権大会「競技ルール」より太極拳の採点基準に関わる部分を、当HP管理人が選んで抜粋。2002年以降に変更されている可能性もあるので要注意。