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 大和市太極拳協会

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協会ニュース64号 - 3段合格者インタビュー

小須田正孝
「三段は拓いている"道"との交点」

(2014年3月30日発行協会ニュース64号に掲載したインタビュー記事です。)


<たとえば・・・>
 カラダの部位、部分部分をただ緩めても何もでてきません。何故そこを"緩める"か分からずに、また分かったと仮定し"見せかけ"でカラダを緩めたり"緩め方"をたくさん知っても、その"見せかけ"で一通り套路ができても、残念ながら自分ひとりでその"道"の先を拓いていくことがありません。拓いていくとは、共通しているシンプルな感覚を応用して自分で拓いていくことです。
 私は毎週四ツ谷の推手講習に通っており、導きだしつつある"道"ができる方向があります。自分内部で体感するこの方向と感覚とを研ぎ澄まし"遊び"で進化させ、かつ修正をし続けています。
<それは・・・>
①(自分)両足裏+(相手)両足裏+「(相手)頭透抜け無限先一点」の目標の3点を接点に、頭頂を"実足"に(優しくやさしく)乗せ、弓と弦ができます。
②両肩が無くなるため、円當主導の含胸(弓)/正中線(弦)だけの世界の錯覚へ→「(自分)両足裏から(相手)両足裏に向けてケイを送る」のを"落着き"で送るのです。
③送るケイは心からの"落着き"を利用し、丹田+命門をたるませて自分と相手を巻込み一体化し、カラダの裾野に360°広げ緩め膨張する錯覚をする(又はさせてあげる)こと。
(※一体化とは相手の気持ちを見抜き尊重し共に楽しむことです)これが全てですが言葉で書くからたいへん面倒です。感覚では実にシンプルなこと。応用するのに足裏とカラダの縦(タテ)ケイを総動員して相手の部位を崩す(崩される)ことが実現できた一瞬を→カラダの部位で緩んだプロセスを瞬間に思い出したときに初めて"日本武連の説明書通り"プロセス通りだったことが体感で気づかされるはずです。大天才・石原先生だからこそが導きだしたプロセス。
 残念ながらこれをロボットのように順番にカラダ部位を操作したり、意味が分からずに部位だけ緩めても迷走するだけ。そして必ず相手が居てこそ感じ取れるのです。このケイが実現できたときの相手も自分も気持良さは最高です。しかも"その感覚に気づく"柔らかい感覚は努力が要りません。